第5回世界黒にんにくサミットin十和田2020 結果報告

お知らせ 第5回世界黒にんにくサミットin十和田2020 結果報告

第5回世界黒にんにくサミットin十和田2020 結果報告
~感染症指定医療機関との絆、海外とのZoom中継での実施~

With-コロナ下での開催となった今次サミットは、感染症対策として、県内関係者を中心に事前登録制の入場制限、入場前の検温、手指消毒、黒にんにくオリジナルマスクの着用、一テーブルに一人と身体的距離の確保を行った上での開催となりました。

主催者を代表し、青森県黒にんにく協会柏崎進一理事長挨拶の後、本年5月に行った感染症指定医療機関への黒にんにく無償提供事業「”青森の黒にんにく®”でコロナと戦う方を応援プロジェクト」に関し、日本介護連盟に働きかけ迅速な提供に尽力いただいた参議院議員髙階恵美子様、青森県副知事青山祐治様、開催地の十和田市長小山田久様より来賓挨拶を戴き開幕しました。

オープニングムービーでは、同プロジェクトの様子や黒にんにくの無償提供を受けた各医療機関からの感謝状が紹介され、東京医科大学八王子医療センター池田寿昭病院長より感謝とコロナに対する取組についてビデオレターが上映されました。

第一部では、十和田市立中央病院 事業管理者の丹野弘晃氏より、プロジェクトへの感謝のメッセージがあり、「県内初のクラスターが十和田市で発生、受け入れた認知症を抱える患者さんとのコミュニケーションの難しさ、その後発生してしまった院内感染により社会的に孤立する結果になり、勤務する者も皆ストレスで消耗、疲弊しているまさにその時に、黒にんにくによる応援がありどれほど有難かったか、”身”は勿論”心”に元気を戴いた」とのお話を戴き、医療現場の想像以上の苦悩、疲弊の中での他者への感謝の言葉に心を打たれたと話す参加者もありました。

第二部では、東北医科薬科大学 薬学部 佐々木健郎教授より、「感染症対策と黒にんにく、薬学的研究の現場から」として講演があり、黒にんにくに細胞の活性化、ストレスの軽減、交感神経の過度の興奮抑制など複数の免疫向上機能が確認されていることを説明し、感染症対策にも効果が期待できるとの話を戴きました。

青森LFC合同会社 石川大悟代表からは、「黒にんにくHACCPの取組」と題し講演があり、県内のHACCPの取得状況の報告の他、柏崎理事長らを委員に農水省によりまとめられた「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」が分かり易く黒にんにくでまだHACCPに取組んでいない事業所の参考書として適する旨のお話がありました。

青森銀行地域振興部 伊藤大調査役からは、「リアル・シンガポールマーケットへのアプローチ」と題した講演があり、自身がJETROシンガポール駐在員として勤務した2年半を基に、シンガポールが東南アジア輸出のハブとなっている点、商品訴求力の高め方について、現地での柏崎青果の黒にんにくを用いた料理動画を基に説明がありました。

第三部では、”青森の黒にんにく®”でコロナに負けない免疫向上レシピ表彰式が行われました。
まずは、フランスの黒にんにく製造企業”Maison Boutarin”へ「黒にんにく国際会議推奨商品認定制度」に基づく認定書授与式がありました。同制度は黒にんにくに含まれる4つの機能性成分の含量スコアと食味試験により審査されるものですが、同社の機能性成分スコアは20点満点中19点と高得点を得ての認定となりました。

授与式は、Zoomを活用しフランス現地(時差7時間)のFanny Boutarin代表と繋ぎ、彼女の喜びの声を直に聞くことができました。
次に、青森の黒にんにく®を活用したメニュー提供を行っているサン・ロイヤルとわだ、肴や、青森Chinese・ワインYUMiOの十和田市内の飲食店3店が新たに「黒にんにく認定飲食店」として認定され、認定店の各代表からは今後も黒にんにくを積極的に活用したいとの話がありました。

また、2015年の日ルクセンブルク首脳会談の晩餐会担当シェフ Renato Favaro氏からもビデオレターが届いたため紹介があり、動画により「黒にんにく大使として、今夏には、黒にんにくとオマールエビ、ズッキーニの花を組み合わせた新しいレシピを考案し、皆に喜んでもらえた」等、サミットやコロナの状況に加え、ルクセンブルク大公国での取組について報告がありました。

続いて、「黒にんにく甲子園」として青森県内2校10人がノミネートした黒にんにく料理レシピグランプリの表彰式が行われ、下記の順位で表彰状と記念品の贈呈が行われました。
優 勝 千葉学園3年 髙坂優佳さん「黒にんにくのケークサレ」
準優勝 千葉学園3年 佐々木空海さん「黒にんにく饅頭」
第3位 千葉学園3年 長瀬未佳さん「黒にん肉まん」
第4位 千葉学園3年 上田美波さん「大人が薫るビスコッティ」
第5位 百石高校3年 橘朱里さん「黒にんにく小籠包」
このほか、地元焼き肉レストランチェーンの「一心亭」より特別賞として下記が表彰されました。
特別賞 百石高校3年 橘愛富さん「スペアリブのWにんにく煮込み」
特別賞を授与した一心亭おいらせ緑ヶ丘店今泉大幸支配人より、特別賞レシピは一心亭の期間限定ランチとして採用したいとの話もありました。

最後に、黒にんにく国際会議 柏崎理事長より、今後も9月6日にサミットを開催していくこと、黒にんにく業界としてwith-コロナ、after-コロナの中で慈善活動も積極的に行っていく等としたサミット宣言が行われ、サミットは閉幕しました。